祖国と言う名の楽園

祖国日本、希望を抱いて帰国した残留孤児の方々ですが、現実に日本で暮らしていくには多くの問題があるようです。

日本での生活

祖国と言う名の楽園1

中国残留孤児の方の多くは、既に親御さんは他界されている場合が多く、帰国の際に身元引受人が定まらずに苦労される方が多いようです。血を分けた兄弟にも身元を保証してもらえない人も数多く、ましてや遠縁の親戚などでは殆ど望みはありません。

中国人は家族と言う絆においては、「私のものはあなたのもの、あなたのものは私のもの」という共有意識が強い面があり、誰だったか有名人が中国人と結婚する時の心構えとして、1人の中国人と結婚したらその背後の一族郎党養う覚悟でなければならない、と言っていましたが、まさにこの言葉は事柄の本質を言い当てていると言えるでしょう。

祖国と言う名の楽園2

中国残留孤児として中国で成年し、家庭を築いた人々は配偶者、子供、孫などみな引き連れて帰国しようとします。直接の兄弟でなくても一度にそんなに多くの中国人が親戚になってしまうのは、多少気のひけるところでしょう。ただでさえ、「自分だけ残された」という被害の意識もあり、またこれまでの分を取り返すべく貪欲になる気持ちもよくわかります。

でもそれが兄弟や親せきを遠ざけることになってしまうのです。結果として、帰国した家族のみで生きていくこととなるのですが、言葉も容易に扱えず、一般常識は中国風であるため、なかなか仕事に就くことが出来ず、生活保護受給者となってしまいます。

これはご本人達の望んだことでしょうか。夢にまで見た祖国、日本での暮らしがこんなに寂しい、薄っぺらいものだったのか、と枕を濡らす日も多いのではないでしょうか。

多くの孤児の方はもう70歳近くになります。終の棲家として選んだ祖国日本です。もしあなたの近くにそんな残留孤児の方がいらっしゃったら、たった少しでも構いません。優しくしてあげて欲しい、そう願って止みません。

メニュー

Copyright (C) 2010 中国大陸に残された日本人 All Rights Reserved.
国債の利率